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病気の知識

巻き爪(づめ)で、足の指が痛む。どうしたら痛みがなくなるの?

最近巻き爪(づめ)になったようで、足の指が痛みます。どうしたら痛みがなくなるのでしょうか。

一般には総じて巻き爪と呼ばれますが、つめが横方向に丸く湾曲したものを巻き爪。つめの縁が肉に食い込んだものを陥入爪(かんにゅうそう)といいます。

特に一部がトゲのようになった爪刺(そうし)が肉を刺してきますと、強い痛みを伴ったり、細菌などが入って炎症を起こしたりします。爪刺を取ろうと深づめしてさらに悪化し、また切っては痛み・・・など、悪循環を繰り返すことも。

治療は初期の段階なら、つめの角にコットン(脱脂綿)を差し込み、つめを上向かせて外に出す方法を指導します。進行している場合、負担の少ない治療法として(痛覚のない)つめの白い部分に穴を開け、形状記憶ワイヤーを通して矯正する「ワイヤー法」があります。自然につめの縁を上げ、広げるので1、2週間で陥入の痛みも取れてきます。ワイヤーは1、2カ月で交換し、治療期間のめどは半年ほど。自由診療ですが、ワイヤー代は定価4,000円。処置代を加えても1万円以下です。ほか、旧来より痛みの軽減された日帰り手術(フェノール法)も行われています。

もともと深づめ、窮屈な靴による圧迫などが原因ですから、それを改善すれば予防になります。足のつめを切るときは、丸く切ると縁が食い込んでしまうので四角く切りましょう(スクエアオフ)。角が肉より外に出る感じで深づめしないよう気を付けて。サイズの合わない靴も避けてください。

西蔭メディカルクリニック 西蔭 美和さん


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