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応急処置 How To

急病にはこうして対処!

思いがけないことが原因で起こる急病や事故。そんなときにも慌てず対処するには、かねてから知識を持っておくことも大切です。もしものときにはあせらず応急処置をして、医師への受診が必要かどうか判断しましょう。


対処法
頭を打った

心配なのは脳への衝撃ですが、意識の程度が脳障害の程度を表すサイン。どんなに軽いケガでも、12時間~24時間は安静にして、意識や全身状態などの様子を見ます。

また頭の皮膚には血管が多く、キズがあるとたくさん出血しますが、普通は命にかかわるほどたくさんの出血をすることはありません。落ち着いて、清潔なガーゼやタオルでしっかり押さえれば、大抵は止まります。

こんなときは病院受診

嘔吐、頭痛、耳、鼻の出血、けいれん、意識障害などがあるとき。

意識が戻った場合でも、時間が経つと症状が変化することもあります。その場合は頭の中に血腫ができ、脳を圧迫している疑いがあり危険です。急いで受診してください。


腹痛

腹痛
対処法

子どもが腹痛を訴える場合は、こんなときは病院受診ほとんどが食べ過ぎや便秘、風邪などによるもの。中には発熱やのどの痛みの場合もあるので、よく観察が必要です。安静にさせて2、3時間様子を見ます。

こんなときは病院受診

嘔吐や下痢(げり)を伴うときや繰り返し激しく痛みを訴えるときは盲腸や腸重積などの可能性もあるので、受診しましょう。


急な発熱

対処法
急な発熱

心配なのは脳への衝撃ですが、意識の程度が脳障害の程度を表すサイン。どんなに軽いケガでも、12時間~24時間は安静にして、意識や全身状態などの様子を見ます。

また頭の皮膚には血管が多く、キズがあるとたくさん出血しますが、普通は命にかかわるほどたくさんの出血をすることはありません。落ち着いて、清潔なガーゼやタオルでしっかり押さえれば、大抵は止まります。

こんなときは病院受診

2カ月以下の赤ちゃんで嘔吐(おうと)するとき、普段と様子が違うとき


やけどした

対処法
やけどした

まず水道水を流しながら、少なくとも10~20分以上冷やします。顔や体の場合は氷のうや、濡れタオルに氷を包んで当てます。冷やすと、やけどの部分に起こるいろいろな病変の進行が止まり、痛みも非常に軽くなります。 衣服を着ている場合でも、衣服の上からたっぷり水をかけて冷やしましょう。化学薬品によるやけども同じです。その後で、清潔なガーゼなどで包みます。

こんなときは病院受診

広範囲のやけど、顔や目のやけど


ハチに刺された

対処法
ハチに刺された

スズメバチやアシナガバチは針を残すことはありませんが、ミツバチは刺すと人の体に毒針を残します。まずはこれを抜き取ります。

刺された所を数回口で吸い出し、石けんで洗い、抗ヒスタミン剤があれば塗ります。

こんなときは病院受診

刺されて気分が悪くなったとき。嘔吐(おうと)、けいれん、呼吸困難などといったショック状態が出る場合があります。


骨折した

骨折した
対処法

骨折すると、折れたところが腫れたり、押さえると飛び上るほどの痛みを感じたり、動きが難しくなったり、変形したりします。この時、折れたところを動かすと、骨のまわりの血管や神経を傷つけてしまいます。

そこで骨折したら、折れた骨の上と下の関節を含めて副子(板ぎれ・段ボール・棒などありあわせのもの)を当て、タオル・三角巾・ネクタイなどでしっかりくくり固定します。

こんなときは病院受診

応急処置をしたらすぐに受診します。


タバコを飲み込んだ

対処法
タバコを飲み込んだ

子どもの事故で意外と多いのが誤飲事故。中でもタバコ関連の誤飲はその7割にも上ります。

致死量は大人で2本、子どもで2/3本と言われていますが、実際には苦いので飲み込んでしまうことは少ないようです。もし飲み込んだ場合は、手早く口の中に残っているカスを取り出し、水か牛乳を飲ませてから指で喉を刺激して吐き出させます。

こんなときは病院受診

2/3本以上を飲み込んだときは急いで受診。


熱中症

対処法

軽度(目まい・失神・大量の発汗)の場合、涼しいところで衣服を緩め休憩させ、うちわや服などで風を送って体を冷やします。氷や冷却枕がある場合は太い血管のある脇の下、首、足の付けね股の間を冷やします。少しずつ水分補給も行いましょう。ただし、水やお茶だけでは塩分が不足するので、スポーツドリンクや塩を直接なめるなど塩分補給も忘れずに。

こんなときは病院受診

中度:吐き気、嘔吐(おうと)がある場合

水分補給ができないため、医療機関で点滴を受ける。

意識障害が見られる

急いで病院を受診すること。熱中症は重症になると死に至ることもあるため、救急車を呼ぶ。

夜間の急病。対処法や受診の必要性に迷ったら

鹿児島県では平成19年8月から小児救急電話相談が開設されています。これは夜間における子ども(おおむね15歳以下)の急な病気について、看護師等が応急処置や医療機関の受診の必要性などについて助言を行うもの。慌てて夜間救急病院へ駆け込む前に、電話で相談してみてはいかがでしょう。

【電話番号】 ♯ 8000(または099・254・1186)
【相談料】 無料
【相談時間】 19:00 ~ 23:00
【相談日】 毎日

夜間の病気に毎日対応「鹿児島市夜間急病センター」

子どもは夜間に具合が悪くなることも多いもの。受診が必要な場合は、夜間急病センターが便利です。診療科目は、小児科、内科、外科。電話待機で眼科や耳鼻咽喉科、産婦人科の対応もあります。

【電話番号】 099・214・3350
【住所】 鹿児島市鴨池2-22-18
【診療時間】 平日・土曜 19:00~翌7:00
日曜・祝日 18:00~翌7:00

休日に診てくれる医療機関「休日在宅医」

休日に病気にかかっても診療が受けられるように、輪番制で休日診療を担当してくれるのが、休日在宅医です。受診の際は、電話等で担当医であることの確認を。

【診療時間】 9:00~18:00
※都合により、休日在宅医が変わることがあります。受診の前に電話等で確認してください。
【パソコン】 http://www.city.kagoshima.med.or.jp/(別窓が開きます)
【携帯電話】 http://www.city.kagoshima.med.or.jp/kyuujitu