本文

病気の知識

マンモグラフィーはどんな検査

10月はピンクリボン月間ですが、乳がん検診を受けたことがありません。マンモグラフィーについて知りたいのですが、どういった検査なのでしょうか。

触診・エコーでは分からない早期がんを発見。一定年齢の人には無料受診券の配布も。

がんは〝しこり〟となって外に出てくる前、乳房の乳管内にできます。〝非浸潤がん〟といい、ごく小さな石の固まり(石灰化)や乳頭からの分泌物として見られる事がありますが、この段階では手で触れずエコー(超音波)検査で分からない事も。そんなとても早期のがんや手で触れない小さなしこりを発見できるのが、X線を使うマンモグラフィーです。

基本的には早く見つかるほど治りやすく、乳房温存の可能性も高くなります。マンモグラフィーを触診・エコーと組み合わせることで、単独で使うより早期発見の精度を高められます。

乳房を押さえながら撮影するので重圧がかかる分「痛みがある」といわれますが個人差が大きく、中にはまったく感じない人も。乳房の大きさにも関係ありません。放射線による被ばくも少なく、20分程度で終わります。

厚生労働省では40歳以上で2年に1回、マンモグラフィーを含んだ乳がん検診を推奨。鹿児島市でも集団検診(マンモのみ40歳1,300円、50歳800円)のほか今年から40・45・50・55・60歳の人には無料受診券が配布されるように。

乳がんは実際なると「まさか自分が」と驚く人も多いですが、20人に1人はかかるといわれる決して珍しくない病気。月に1回は自分で触って確認する、自己検診も大切です。マンモグラフィーもですが、生理後か始まって4、5日の胸の柔らかいときに行なってください。

かねこクリニック 金子 朋代先生


その他の病気に関する疑問